【完】サックスパートの日常




そして部活の時間になる。



その日の私の体調は最悪だった。




「ゲホッ、ゲホゲホゲホッ……」




咳が止まらなく、喘息で息苦しく、音楽室の中で座りこむ。




やばい、苦しい。





「結菜先輩?大丈夫ですか?」




いち早く気づいてくれたのは舞ちゃん。




「え、結菜先輩?」


「大丈夫ですか?って…大丈夫じゃないですよね……」




続いてナミちゃんとななちゃんも来てくれる。




「薬とかないんですか?」



ナミちゃんのその問いに必死になりながら、ない。と答える。




「ちょっと視聴覚室開けてきますね。あそこなら風通しもいいし……。あそこで休みましょう。」





そう言ってななちゃんは音楽室を飛び出した。




「力になれることがあれば言ってくださいね?」



舞ちゃんのその言葉に、ありがとう。と答えるとななちゃんが戻ってきた。




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