自己中(元)彼の取扱書
確かに、むか〜し、むか〜し。


今から2年程前まで、付き合ってま”した”。


でも、それは昔の話で・・・


もう、終わったこと。


とりあえず、コイツがこれ以上余計なことを言わないように、口止めして置こう。


「ちょっと来て!!」


2人で話す為に、あたしは潤和のことを呼び出した。


少し歩き、人気がないのを確認し、あたしは口を開く。


「変なこと言わないで!」

「俺は、嘘なんて付いてねぇけど?」


そう言い、何故かあたしの元へと近付いてくる。


それにあたしは、自然と後退りする。


「な、何よ!!」


壁と潤和に挟まれ、強気に食ってかかる。

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