自己中(元)彼の取扱書

「変わってねぇの。無理して、強がっちゃって」


人のことを、知ったように言うな！！


「なぁ、朱莉」


気安く、人のこと呼ばないで・・・


「再会のキスでもする？」

「バカ？あたしとあんたは・・・」

「別れた。なんて、言わせねぇ」


そして潤和は、あたしの口を塞ぐ。


本当に、何も言えないように・・・


＿＿バンッ＿＿


潤和の胸板を、突き飛ばす。


「サイテー」


睨み付け、そんな言葉を投げ付けた。


そして、あたしはその場から走り去る。


なんで、こんなことするの？


あたしが、どんな気持ちで・・・


だから、会いたくなかった。


会ったら、また勘違いしてしまいそうになるから・・・