自己中(元)彼の取扱書
何回か、会ったことはあるが、常にハイテンションでウザい。


悪い人ではないと思うが、優馬と居て疲れないのだろうか?


あたしは、奈緒にそんな疑問を抱いている。


「ねぇ。早くクラス発表見に行こっ!!」


奈緒の言葉により、あたし達は玄関に張られている紙を目指す。


なんで2年でクラス替えしてるのに、3年でもするわけ?


これで、最悪なクラスだったら恨んでやる!!


クラスは、全部で7クラス。


1/7の確率で、彼と同じクラスになる。


その確率は、高いのか?低いのか?


ふぅ~。と、深呼吸をして、1組から順番に名前を探す。


「あっ!あった!!優馬も、朱莉も同じクラス!!」


あたしよりも先に、あたしの名を見つけ、隣に居た奈緒が喜ぶ。

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