自己中(元)彼の取扱書
今年も、奈緒と一緒か。


それはそれで嬉しいけど、優馬も一緒かよ。


コイツ、授業中黙って居られるの?


あたしは疑いの目で、優馬のことを見る。


「あ、アイツも一緒だ!!」

「誰?」


優馬の言葉に、奈緒が聞き返す。


「俺の相方ちゃん」

「それ、俺じゃないよな?まさかなぁ?お前の相方になったつもり、俺はねぇ」

「おっ。潤和(じゅんな)」


潤和?ま、まさか・・・


「珍しく、早いじゃん。遅刻魔のお前が」

「クラスわからなきゃ、困る」

「まぁな。あ、コイツが俺の相方、潤和くんで~す。クラスも一緒だし、4人で仲良くしようなぁ」


お気楽に、優馬が彼のことを紹介する。

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