サンドリヨンに憧れて
カーテンの隙間から入る日差しの明るさにもう朝になったんだと気づいた。

半分ぼーっとした頭のままゆっくりと身体を起こし、ベットの下に落ちていた

服を拾おうとした時、彼が私の身体を引き戻した。

「まだ・・寝とけ・・」

「でも・・裸やし・・」

「これでええ・・から」

後ろから抱きしめられたまま動くことができなくなってしまった。

「孝男・・さん」

「・・・ん?」

「もう起きないと・・・」

「まだ早い・・後・・少し・・」

今日は一応帰ろうと思い朝から活動しないと間に会わない・・・

それに明日から仕事だし・・こんな最後の休日送ったら・・

帰りたく無くなってしまう・・・意志が固いうちに起きないと・・・

彼の腕の中で向きを変えてそっと顔を手で触れた。

「孝男さん・・」

「どうした?」

「もう離して・・お願いやから」

「じゃ・・・いいことしてくれたら・・」

「それは・・あかん」

「ほんなら・・俺がする・・」

「あかん!動かれへんようになるから」

「俺はそれでもええよ・・」

その意地悪そうな笑みの後・・・結局ベットから出れたのはだいぶ後だった。

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