サンドリヨンに憧れて
ドアをノックして入ると、久保さん夫婦が赤ちゃんを見て笑っていた。

「こんにちは・・・」

「あら、香澄ちゃん!え?何で孝男と一緒なん?もしかして!」

「課長が一緒に行こうって誘ってくれたんです」

「え!そうなの!孝男・・せっかくの夏休みなのに・・誘って可哀想やんか・・」

「いいんです・・こんなに可愛い赤ちゃんに会えましたから・・」

「香澄ちゃん・・抱っこしてみる?」

「え?いいんですか?」

「どうぞ・・」

可愛い女の子だった・・・寝ている姿が可愛くて私の顔も笑顔になってしまう・・

「可愛い・・・」

「あら・・ありがとう・・」

少し目を開けたので慌てて美鈴さんに代わってもらった。

「香澄ちゃんも何時かはママになるんやから・・早くいい人見つけや」

「美鈴さん・・誰かいませんかね?いい人・・・」

「そこにおるやん・・ほら後ろに」

「え?何処ですか?え?いい人?」

「おい・・香澄ちゃん・・孝男がショック受けるぞ」

「あ・・課長ですか・・それは無理ですね」

「は?何でや」

「久保さん・・・営業の王子様ですよ・・わかってます?」

「加藤・・お前振られたなこんなええ子やのに・・」

「孝男・・・残念やね・・」

「あのな・・2人で変なこと言うな・・・」

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