サンドリヨンに憧れて
急いでお店に行くと、窓際のテーブル席で待っていた。

「お待たせしました・・・」

課長はデニムにカラーシャツに普段とは違った髪形で、会社にいる時とは別人に見えた。

「あ・・眼鏡・・変えましたか?」

「これは休日用かな・・」

「だから感じが違って見えますね」

「そうか?」

「その姿だと課長とは気づかないでしょう・・私も一瞬見た感じではわかりませんでした」

「横山さんもいつもと雰囲気が違うな・・・」

「あ・・髪を下しているからだと・・・」

「そうやな・・その姿は会社では見たことないな・・似合ってるのに・・」

「ありがとうございます・・所で課長、何処へ行くんですか?」

「あ・・久保の所・・」

「は?久保さんですか?何で私を?」

「奥さん知ってるやろ。子供が産まれてな・・そのお見舞いに・・」

「え?美鈴さんって言ったら・・・課長の元カノ・・・あ・・すいません
こんなこと言ってしまって・・・」

「気にせんでええよ。俺ら3人ってあんなことがあったけど、今は仲がいいんや・・
まぁそれも・・久保のおかげやけどな・・・」

「そうですか・・・で何で私が一緒に・・」

「美鈴の後輩やったやろ?」

「そうですが・・・。私もお祝いを持っていきたいので、何処かへ寄ってもらっても
いいですか?」

「ええよ・・・じゃ行こか!」

課長の車に乗ってデパートへ寄って、お祝いの子供服を買って病院へ向かった。

新生児室にいるかわいい赤ちゃんを横眼でみながら病室へ行った。
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