サンドリヨンに憧れて
お昼前・・二人が会議室から戻ってきた。

私は自然に席を立ち課長に向かって歩いて行ってしまった。

「どうした?」

「あの・・課長・・」

「立川・・そのまま今日は直帰してええから・・」

「あ・・はい・・では行ってきます・・」

私の顔を何か言いたそうに見ていたが、その場を出ていった。

「あ・・ごめん・・ちょっとええか・・・」

みんなの仕事の手を止めて話を聞くように言った。

「この間の休みに俺と横山さんに対して大人げないメールが出回ったが、
それはすべてデマと言うことを言っておく。何も根拠のないことに
振り回されるようなことのないように・・それと今後こういうことが起きると
社内で検討することも考えてる・・・みんなももう少し社会人として
考えてもらいたい・・今回は横山さんに一番迷惑がかかった・・
以後こんなことがないように・・・」

そう言った後、私を呼んでそのまま会議室へと歩きだした。

私はみんなの目線がこっちに向いているのはわかっていたが何も気にせず

歩いていった。

中に入ると、ため息をついた後・・彼が話をし始めた。

「香澄・・・ごめんな・・」

「え?」

「今回の話・・・そうとう噂になってたみたいやな」

「そうなんですか・・・」

「総務にちょっと言われてな・・俺」

「え!」

「大丈夫や・・解決はした・・」

「今後は・・・?」

「立川の退職が早なった・・・新田さんも同時にな」

「それは・・」

「香澄に被害が出んようにや・・」

その一言がどういう意味かわからなかった。
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