サンドリヨンに憧れて
「でも山田はうちの同期で一番男前やんか」

「あほか・・そんなん思ったことないわ・・ここで変なこと言うなや。
ほんなら6時な・・俺他の奴に連絡あるから・・じゃ・・」

行ってしまった。

「横山さんも黒田さんも楽しんでおいでな・・」

その言葉を言っている彼の目がちょっと怖かった・・・

「あ・はい・・・」

「香澄とちゃんと早く帰りますんで・・・」

藍子も何かを感じたのか、変なことを言っていた。

「それじゃ・・香澄、藍子、先行くわ」

「じゃ・・また」

みんなが歩き始めた時、急に自販機の影にぐっと引っ張られた。

「課長・・」

「今週末・・行くんか?」

「はい・・」

「山田には・・気を付けろよ」

「え?」

「ええから」

「あ・・はい・・・」

もしかして・・知ってる?優大のことを・・もしかして・・杉田さんが言った?

「やっぱ・・俺らも同期会・・やろうかな・・」

耳元で囁かれた後、ふっと笑って先に戻っていった。

この同期会・・・何か嫌な予感がする・・・

当たらなければいいけど・・そう思いながら缶コーヒーを握りしめたまま

ゆっくりと課長の後を歩いて行った。
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