サンドリヨンに憧れて
「優大・・離して」

「今のお前独りにしたらあかんような気がする」

「え?」

「黙ってついて来い」

暫く歩き入ったお店は以前同期で行ったことのあるバーだった。

このお店は優大の知り合いが経営していた。

「いらっしゃい・・優!久しぶり」

「ああ・・」

「いらっしゃい・・あ・・会社の・・」

「お久しぶりです・・」

カウンターに座り暫く無言だった優大がタバコを吸い始めた。

「優大・・何で此処につれてきたん?」

「・・・お前と話をしたかったからや・・」

「でも・・みんなが気になるねんけど・・」

「庄司にお前を送っていくって言ったから大丈夫や」

「でも・・久保さんや・・杉田さんが・・」

「彼氏の同期やもんな・・いらんこと言ってなかったらええけど」

「あんた・・それ確信犯やん・・誤解されたら・・どうしてくれるんよ」

「事実を言うだけや・・それに課長は来うへんかったんが運のつきや」

「そんな・・仕事かもしれんのに・・」

「仕事とちゃうわ・・誰かに会ってるみたいやぞ」

「え?・・・」

「さっき久保さんとの会話・・聞こえてしまったんや・・女と会うってな」

晴香さんや・・・嘘やろ・・会えへんって言ってたのに・・・

優大が言った言葉で俯いてしまった。
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