サンドリヨンに憧れて
部屋に戻り課長が来ないと言うと、それじゃ気兼ねなく

飲めると言って優大がこそっと襖を開けて久保さんに話をすると

向こうから開けてきた。

「じゃ・・ここからは・・一緒に・・」

女子の黄色い声が上がりお互いの同期会はただの飲み会に変わってしまった。

さっきの事が気になりスマホを見たが私に連絡は・・・無かった。

仕方なく時間が過ぎるのを待っていると、優大が声を掛けてきた。

「横山・・大丈夫か?」

「そろそろ帰ろうかなって思っててん」

「送っていこうか?」

「あほ・・一人で帰るわ」

「何なら二人で抜けようか?」

「結構です・・」藍子の方へ行こうとした時、腕を掴まれた。

「加藤さんと何かあったんか?」

「ないよ・・」

「おもんない顔してんな」

「疲れただけ・・ほんまごめん・・帰らせて・・」

「送ってくから待っとけよ」

優大が庄司の所へ向かっている間に藍子へ合図送り席を立った。

「横山!」

店の前で思いっきり腕を掴まれ足を止められた。

「何よ・・」

「ええから・・ちょっと来い・・」

そのまま駅とは反対の方へと歩きだした。
< 144 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop