サンドリヨンに憧れて
「横山・・」

「優大・・あんた・・課・・孝男さんに何いうたん?」

「今夜は俺がお前とおるってな・・」

「そんなことせんでも一人で帰るから」

お店をでて駅に向かって帰ろうとした時、私の腕を引き足を止めた

「・・・帰すか・・」

「離して!」

「嫌や・・」

優大の顔を思いっきり睨むと私の後から胸元にすっと腕が現れ引っ張られた。

「山田・・俺の女に何してんねん・・」

「・・・奪う気ですよ」

「あほか・・渡すか・・」

「よかったー香澄・・大丈夫?」

横に藍子が息を切らして走ってきたのか、あまりはっきりと言葉になっていなかった。

「黒田さん・・もう大丈夫やから・・ごめんな・・」

「香澄・・山田連れて帰るから・・加藤さんとゆっくりしておいでな・・
行くで優大のぼけ!早くこっちにおいで」

「・・・っ・・じゃあな・横山・・」

そう言って藍子に引っ張られながら帰っていった。

私は後ろから抱きしめられたままその場から動くこともできず

この後どう言えばいいのか・・・わからなかった。



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