サンドリヨンに憧れて
重ねた唇は徐々に深く舌で唇をこじ開けるとそのまま絡めとられ

息が苦しくて思わずスーツのジャケットをぎゅと握ってしまった。

それでも止まることはなく結局、私が思っていた優大や晴香さんに対して

思っていたことは口にすることもできなかった。

唇を重ねお互いの気持ちが高揚していくのがわかったのか

彼は私を抱きかかえ2階へ連れていこうとした。

「ま・・って・・おね・・がい・・」

「ん?」

「これだけ・・聞かせて・・」

「晴香・・さん・のこと・・」

その言葉の後ふっと笑って私をソファーに下した。

「香澄・・・晴香・・ごめん彼女のこと・・聞いたんか?」

「優大・・から・・」

「そうか・・・それで山田は香澄を連れだしたんか・・」

「そうみたい・・・孝男さんが許されへんって」

「ちゃんと説明したほうがええな。この間も言ったけど・・・晴香さん・・
彼女は病気やねん。日本には治療で帰国したんや・・・一人で帰ってきたのは
実は・・彼女の・・嘘というか・・ほんまは旦那と別れてなかったらしい・・
子供もいてるから簡単には離婚せえへんとは思ってたけど、どうも喧嘩して
帰国したみたいでな・・その旦那が俺の兄貴の親友でな・・久保もまんまと
騙されたってことやねん」

「え?」

「それで俺もこの際やから・・香澄の話をしてきた」

「う・・そ・・」

「ほんまや・・・なんなら・・兄貴に電話しようか?」

「え!いいです・・結構です・・」

「だから・・週明け・・俺はみんなに報告する・・香澄と結婚するってな・・」

「え!」

「お前を狙ってる全員から守るためや・・・わかったな・・」

「あっ・・・はい・・」

あまりの驚きに返事しか言葉に出なかった・・・。
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