サンドリヨンに憧れて
さっき二人の様子が中々頭から消えない・・・

思わず首を左右に振っていると隣で驚くような声が聞こえた。

「どないしてん」

「え?あ・・ちょっと・・」

「・・・沢井と一緒におった所見たんやろ?」

え?気づいてた?背中向けてたのに・・・

「気にせんと堂々と来るかと思ったんやけどな・・・山田に思いっきり睨まれたわ
さすがに沢井も拙いと思ったんか・・慌てて弁解しとったぞ」

「弁解?」

「沢井の彼氏な・・山田の所の奴でな・・」

「え!知らんかった・・・」

「俺との過去も知ってるしそれにあいつは香澄のことになったら・・
俺にでも容赦ないからな・・」

「すいません・・私がちゃんと・・」

「でも今は同期として香澄を守りたいみたいやな・・」

「え?」

「庄司に言われたそうや・・諦めろって・・」

「そうですか・・・」

「何や諦めてほしないんか?」

「は!何言ってんの!・・あ・・ごめんなさい・・」

「ええよ・・それが香澄やろ。俺に気を遣うなもう夫婦になるんやし」

手を繋がれた時に感じた指輪の存在ではっとした。

「さぁ・・俺も今夜はいっぱいがんばらなあかんな」

「頑張る?」

「そうや。今からちゃんと挨拶してその後は・・香澄と・・・」

「もう。ここは外やのに何言うてんのよ」

顔を赤らめながらお店に向かって行った。
< 181 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop