サンドリヨンに憧れて
「電話してたんか?お前出てからだいぶ経ってるぞ」

「あ・・あ~そうそう・・ちょうど友達から連絡が入って・・
ちょっと話こんで・・・」

「・・・ふーん。でどんだけ課長待たせんねん」

「あ!ほんまや・・じゃ急ぐから・・」

「おい、横山・・今行くな」

「え?優大何で?」

「・・・お前見んほうがええぞ」

優大と庄司にはあの二人が会話をしているのが見えるはず・・・私は背中を向けているので

気づいていないと思っている。

「あ・・ほんまやな・・あれはあかんやろ」

「俺が行ってくるから・・お前ここにおれな」

優大が課長に向かって歩いて行った。

「横山・・お前ほんまはあれ見たんやろ?」

その庄司の言葉にドキッとして背中に変な汗が流れるのを感じた。

「・・うん・・ほんまは知ってる・・」

「しゃあないわな・・」

庄司はそれ以上言わなかった。

でも続きの言葉はわかる・・・・元カノやし・・って言葉が・・

「横山・・今はお前が婚約者やろ?堂々としてたらええんとちゃうか?」

「庄司・・たまにはええこと言うね」

「たまには余計じゃ・・ほらこっちに来たぞ」

「香澄・・遅かったな・・」

「ごめん・・」

「課長・・・ほんならお先です」

「お疲れさまです」

「お疲れ」

そこで二人と別れ会社の玄関を出たが、気分的には最悪だった。
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