サンドリヨンに憧れて
少し飲んだ後、お店にお客も増えたので帰った。

帰り道に手をつなぎながら歩いていると急に彼が言い出した。

「香澄・・・入籍のことやねんけど・・」

「え?」

「勝手に決めて悪かった・・・でもな俺・・早く香澄と一緒に・・」

「孝男さん・・私が離れるとでも思ってる?」

「そうやない・・けどな・・」

「もしかして・・・山田のこと?・・」

その言葉に彼の手の力がぎゅっと入ったのが分かった。

もしかして・・嫉妬?マジ?こんなに余裕ある人でも?

「何かな・・・山田が俺に宣戦布告してきてから・・何か急に不安になってな・・
他の奴もな・・・」

「え?」

「自分でもこんなに嫉妬するとは思ってなかった・・今までなら
何とも思ってなかったことでもな・・・香澄のことになったら・・あかんねん」

「孝男さん・・・」

歩きながら言われてこんなにもドキドキしている自分に驚きながら、もしこれが家で言われて

いたのならと思うと・・・私は完全に倒れてたかもしれない。

「孝男さん・・・早く帰ろう」

「え?飯は?」

「あ・・忘れてた」

「ほんなら軽く食べてから帰ろうか・・」

いつも行く居酒屋へより食べ終わるとさっさとタクシーに乗って家に向かった。
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