サンドリヨンに憧れて
「香澄・・そろそろ行こか?」

「話も済んだし、忙しそうやから帰りましょうか」

「じゃ・・・行くか?」

「そうしましょう」

挨拶をしてお店を後にし、繁華街を歩いていると、私の手を引っ張り

私を隠すようにして急に道を曲がった。

「孝男さん?どうしたん?」

見上げようと顔を上げようとした時、片手で私を抱きしめた。

「ちょっ・・と」

「じっとしとけ・・・」

隠れているのはわかるが、それが誰なのかがわからなかった。

「もうええわ・・・」

そっと離れると何も無かったように歩き始めた。

「孝男さん・・何があったん?」

「ちょっとな・・」

それ以上は言うことも無く次のお店まで歩いていった。

次のお店に入っても、普通に接してくれているが私には何か心に引っかかっていた。

でも今は聞かないほうがいいかもしれない・・・

嫌な予感が当たらないことを心の中で祈っていた。





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