サンドリヨンに憧れて
こんな旅館初めて・・・高級すぎて圧倒されてしまった。

「香澄・・あそこで待ってて・・」

奥のソファーに案内されてそこで待っていると、お茶とお菓子を持ってきてくれた。

「あの・・私・・作法が・・」

「どうぞお気になさらずに・・・」

出されたお菓子と抹茶を頂いていると、孝男さんがやってきた。

「お待たせ・・行くで」

「孝男さんは?」

「もうええよ・・」

女将に案内されながら、奥へと進むと、そこは離れになっているようだった。

「どうぞ・・こちらです・・」

部屋の中は和洋室になっていた。

「それでは・・ごゆっくり・・」

「ありがとう・・」

私はそのまま窓際に行き、外の景色を眺めていた。

「さてと・・どうする?うろうろするか・・・お風呂入るか?」

「孝男さん・・大浴場へ行く?」

「香澄・・この部屋は露天風呂付やで」

「嘘・・こんないい部屋・・・よく急に予約とれたね」

「ここな・・うちの家族がよく使うねん・・だから融通がきいてん」

「あ・・そう・・ってことは・・結構高いんじゃ・・」

「気にせんでええよ・・」

「でも・・・」

「急にきたから夕食まであんまり時間ないな・・さっと風呂入ろっか」

「孝男さん・・お先にどうぞ」

「一緒にはいりたいけど・・今はやめとくわ」

先にお風呂へと行った。

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