アクアブルーのラヴソング

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補講の初日、コーラスの授業を終えたぼくは、指定された教室に行くのが億劫で、音楽室にひとり残り、ハマっていたレミオロメンの曲を適当にアレンジしてピアノで弾いていた。行こうかフケようか、カラスが鳴くまで悩んでいたかったが、ギターやベースを背負った連中がバンドの練習に現れたので、追い出される前に退室した。

先のことを考えると思いやられたし、ぼくは大人しく補講に向かうことにした。
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