誰よりも大切なひとだから。
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おっちょこちょいで、天然で、ちょっと味覚オンチ(?)な長野くん。
真面目な顔は、とても凛々しくて几帳面そうだったから、ちょっと意外だった。
まぁ、でも、ちょっとくらいギャップがあったほうが、人間、面白いよね。
「近藤さんって、理系やんね?理系の女子ってやっぱり少ない?」
里ちゃんに聞かれて、私は笑って答える。
「確かに、少ないですね。うちのクラスでは私も含めて2人。学年で見ても、4人しかいてません」
そう。私は理系。
ちなみに、今隣に座る長野くんも理系男子である。
東先生の庭で散々ガヤガヤしたあと、今度は家の中に入れてもらった。
適当に座れーと言われて、座った位置が右にともみん、左に長野くんという席だった。
ちなみに、机を挟んだ向かいに、里ちゃんが座っている。
長野くんとはほとんど喋ったことがなかったのだが……。
「理系の勉強って大変でしょう?」
「確かに。数学訳わかんないし。ね?長野くん」
里ちゃんとの会話のノリで、長野くんにも会話を吹っかけることができた。
「3年になったら、週5日の授業のうち、週7時間は数学やもんなー」
長野くんも普通に、答えてくれる。
高三になれば、理系ではもちろん、理系教科の勉強ばかりになる。
一日に2時間も数学があるのである。
その他は、化学とか……生物もしくは物理。
文系科目といえば、現代文学と社会の授業が申し訳程度に入ってくるくらい。
「ため息でるよねー」
「なぁ、ほんまに」
隣に座りながら、来年度を思って、二人同時に嘆息した。