一途な彼と不器用彼女①




ま、とりあえず誰がいるか目を開けて確認しようかな。


場合によっては声を変えなきゃいけないし。


そして私は目を開けるとカラフルな髪の毛が3人黒髪が3人って所。


ってかこれ覇王の人たちだ。


これはまた演じなきゃいけないんだ。


せっかく彼らを避けて屋上にきたのに。


ここに来られちゃったらきた意味がないね。



蒼依「キャァ~!
覇王の皆様とぉ夏々ちゃんだぁ~!
わぁ!イケメンさんばっかりぃ~!
夏々ちゃんはぁ~いいねぇ~!
イケメンさんとぉ付き合えてぇ~!
私もぉ~誰か覇王さんとぉ~付き合いたいなぁ~!」



我ながらいい演技力?


って言ってもキモいのは自覚してるからね?


承知の上でこの演技をやってます。


この演技力が通用しない人はほぼいないんだ。


覇王さんはどれだけ騙される?



那緒「キモい。
誰がお前と付き合うか!
早く失せろよ。」


普通の女の子ならこの時点で泣けちゃうんだけど。


私にしたら好都合です、ごめんなさい。


失せれるなら今すぐここから去りたいです。



魁柊「お前なんかその辺の安い男にレイプでもされてろ!!!
お前となんか誰が付き合うか!」



レイプ、ね。


昔何回かされそうになってたっけ。


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