一途な彼と不器用彼女①




蒼依「バカは余計よ!」



こんな時に悪口って酷くない?


それに私多分学校内で一番だと思うし。


私より陸のほうが馬鹿なんじゃないの?



啓「やっといつもの蒼依に戻った!
よしご飯の続きでもしよう!」



啓、いつもの私ってどんなのよ。


もしかして、女子力低い、デブ、口悪い、ブスなんて思ってないでしょうね。


まぁ2つはあっているんだけども。


なんて思っていたけど。



よく考えてみたら啓ってこういう時に役に立つんだね。


だってさっきまでシーンってなっていた空気がいつの間にか和んでいるからね。



なんていうか...盛り上げ役みたいな?


ムードメーカーって奴なのかな。



啓には似合わない名前だけど。



みんな「うん!(ああ)」



"啓のお陰で"とは言いたくないけど。


実質そうだしね。



それにしても。


私にまだ感情が合ったなんて。


本当にびっくり。



でもこの気持ちを思い出させてくれて。



──ありがとう



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