痛々しくて痛い
お互いにそう言い合い、ワンテンポ置いてから通話を終わらせた。


「さて、と…」


優子ちゃんと同じ呟きを発しながら、ケータイをテーブルの上に置き、今度はノートパソコンに向き合うと、ディスプレイ部分をパカッと開いて電源ボタン押す。


次いで立ち上がり、部屋を出てトイレを済ませた後洗面所に向かい、歯を磨いた。


やるべき事をやり終え自室に戻ると、明日着ていく服を選んだりハンカチやお弁当を包むバンダナをバッグに入れたりして出勤の準備を整えてから、再びテーブル前に腰かける。


「あ、来た来た」


予想していた通り、優子ちゃんからのメールが届いていた。


先ほどの話に出てきた、ウェルカムドールのデザイン画が添付されているであろうメール。


優子ちゃんの事だから、約束したからにはすぐに行動に移すだろうと思ったのだ。


また、タイミングから考えても、本格的に仕事に突入する前に気がかりな用件は済ませておこうと判断するだろうな、とも。


その予想は見事に的中したという訳だ。


「あ、すごい!」


メールを開き、添付ファイルの画像を表示させた所で、思わず興奮気味に声を上げてしまった。


優子画伯が産み出した、ボディーもお洋服も真っ白な、新郎新婦くまさんと幸せの青い鳥のキャラクター。
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