痛々しくて痛い
また、明日も早めに出社するべく、床に就く時間もそれに比例して前倒しにするつもりだったのだ。


さっそく明日から、編み図作成に取り掛からないとな。


それで必要な材料を書き出して、お休みの日に真々田屋に仕入れに行く事にしよう。


近くのデパート内にもテナントは入っていて、就職するまではそこを頻繁に利用していたのだけれど、あえて春日部店まで赴くつもりだった。


店長達にお会いして、「新しい職場でも楽しくお仕事できそうです」って、ぜひともご報告したいし。


本社への異動なんてとても光栄な事なのに、私の反応がイマイチだったから、皆さんにだいぶご心配をおかけしちゃってるだろうから。


もちろん、あちらは勤務中なのだから、業務に差し支えが出ない範囲内での会話を心掛けるつもりだけど。


「楽しみだな…」


何か作品を作る前というのはいつもウキウキワクワクと心が弾むものだけど、今回は特にその思いが強かった。


やっぱり、『結婚』という幸福の象徴であるセレモニーの、重要なアイテム作りを任されたという事実に気持ちが奮い立つんだと思う。


そんな幸せな高揚感に包まれたまま夢の世界に突入できるよう、私はパソコンの電源を落とすと、暖房や部屋の電気を消し、急いでベッドへと潜り込んだのであった。
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