痛々しくて痛い
「あ、そうなんですね」

「でも、とりあえず一杯飲めばそれでもう気は済むし、そんなに頻繁にコーヒー作りしてたら茶器当番の負担になるからね。タイミングも難しいし」

「2杯目のコーヒーをいつ飲みたくなるかは人それぞれですもんね。そもそも、それ以外の水分が欲しくなるかもしれないし。スポーツドリンクとか炭酸ジュースとか」

「そうそう。うかつに作っちゃって、誰も飲まなかったりしたら煮詰まっちゃうしね。だからメーカーを使った本格的なコーヒー作りは朝一回だけの任務ってワケ」


麻宮君の補足に力強く同意し、絹田さんは言葉を繋いだ。


「もちろん、来客が来る事が分かってる時なんかはその時間に合わせて準備しておくけど。とにかく通常時、朝の一杯以降もコーヒーを飲みたい人はインスタントで我慢してね、って事で」

「あ、これですよね?」


すかさず麻宮君が、ポットの横に置いてあるドリップコーヒーの箱を指差した。


「店舗ではこっちを飲んでました。これはこれでうまいですけどね」

「うん、まぁ、私もぶっちゃけどっちでも良いんだけど」


絹田さんは苦笑いを浮かべながら続ける。


「でも、来客用に粉の方も常備しておいた方が良いからね。で、そんなに長持ちするものじゃないから、どんどん消費しちゃわないといけないし」

「ここにあるお茶類は、無くなったらどこから持って来れば良いのでしょうか?」
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