痛々しくて痛い
同時期に、県内の大型スーパーやデパート内にいくつか支店を出し、テナントでも充分採算が取れる事を確信してから都内にも同じように出店して、それを皮切りに、徐々に全国展開して行った。


都内への進出に伴い、今後も増加して行くであろう各店舗の統括を円滑に行えるよう、東京池袋に新社屋を建て、本部機能を前橋からそちらに移したのだった。


その後もハンドメイドファンのニーズに的確に対応した商品展開で順調に業績を伸ばして行き、現在、北は北海道南は沖縄まで、テナントと独立店併せ、300店舗を超えるまでのチェーン店へと成長した。


これらは新入社員研修時と現店舗に配属された後、本社からの通達等で仕入れた情報である。


入社する前から手芸が唯一の趣味である私にとって、すでに真々田屋は馴染みの場所だったのだけれど、その歴史をきちんと学べたのはとても嬉しかった。


ただ、その分野に興味が無くても「手芸屋さん」といえば「真々田屋」と瞬時に連想する人はきっと多いハズ。


何しろ各地の主要都市のショッピングセンター内には大抵テナントとして入っているし、郊外でも、私が勤務する店舗のように、幹線道路沿いの目立つ場所に「手芸のお店真々田屋」と紫を基調としたハデハデしい大きな看板を掲げて建っているので、日常生活の中で自然と目にする機会が多いのだ。
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