痛々しくて痛い
「その他の記事も手を付けられる物からどんどん仕上げて行って、颯に内容に沿ったイラストや画像データを作ってもらって全体的なレイアウトも担当してもらって、最終的に俺と伊織で校正校閲、そんで麻宮君と綿貫さんにはその時その時で誰かの補助に入ってもらう、っていう流れになる」

「そして発行日…今回の場合は4月15日ですね。その10日前には印刷所に入稿する、と」

「だな。場合によっては印刷所から更に修正の指示が入るかもしれないけど、それだけ日数があれば大丈夫だろう」

「…印刷所に原稿を渡す方法は郵送でしょうか?それとも手渡しで…?」

「いや。各データをPC上で割り付け…要するにレイアウトだな。そこまで仕上げて、それを印刷所の受付専用フォームから送信する手筈になってるんだ」


絹田さんと染谷さんのやり取りでふと疑問が浮かんだので問い掛けると、すぐさま染谷さんが答えてくれた。


「そんで不備が無ければそのまま印刷」

「あ、そうなんですね」


私は思わず目を見張ってしまった。


「てっきり、原稿と写真と仕上がりイメージ図の現物をお渡しするのかと思ってました」

「ああ、そういう方法を取ってる会社も中にはあるんじゃないか?でも、ウチの場合はそのやり方を選択したんだ。いやー、時代は進化したよなー」


染谷さんは腕を組み、しみじみとした口調で言葉を発した。
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