痛々しくて痛い
今後、様々な業務を覚える過程でその組み合わせは随時シャッフルされるらしいけど。


「まずはちょっとおさらいをしておこうか」


絹田さんの提案で、過去一年分の社内報を読み返し、仕上がりのイメージを掴む事になった。


すでに目を通しているハズなのに、内容がほとんど記憶に残っていなかった事に自分自身驚愕する。


染谷さんが麻宮君に指摘していた通り、真剣に閲覧していなかったという事が証明されてしまった。


心底反省しつつ、『ああ、こういった構成だったんだな』『こんな風に画像やイラストカットを入れて行くんだ』と細かい所までチェックしながら読み進めて行く。


「締め切りはまだ先だからね。原稿はほとんど上がってないし、進められる仕事も限られてるんだけど…」


私が社内報を熟読し終えたタイミングで絹田さんはおもむろに口を開いた。


同時に、いつの間にやらご自分のデスク上に準備して下さっていたクリアファイルを手に取る。


「とりあえず今手を着けられるのはこれだね。『各部署からのお知らせ』」


言いながら、絹田さんは書類を取り出した。


「秘書課だけ早々に提出してくれてるんだ。さすが、仕事が早いよね」

「あ、そうなのですね」

「他の部署からもこれから続々上がって来ると思うから、その時点でどんどん処理して行っちゃおう。もちろん、他にも業務を抱えていた場合は優先順位を考えつつね」
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