痛々しくて痛い
俺の問い掛けに、陣内は何故か思いっきり困惑した表情を浮かべ、歯切れの悪い口調で答えた。


「いや……でも、綿貫さんは来ないんじゃないか?」

「え?」

「今回のプレクラス会はもちろんだけど、本番当日も。彼女だけじゃなく、いつも一緒にいた他の3人も欠席だと思うぜ」

「は?何でだよ」


そんなんお前が勝手に決めんなよ。


「いや、何でって…」


一瞬言い淀んでから、陣内は観念したように言葉を繋いだ。


「だってあのグループ、クラスの中で浮きまくってたじゃねーかよ」

「は!?」

「しかもそれを率先して煽ってた感のある、吉田が幹事を務める訳だし。綿貫さんグループは敬遠すると思うぜ」

「浮いてたって…。嘘だろ?俺、そんなん全然気付かなかったけど」

「ちょっ。お前ってホント…」


陣内は心底呆れたような表情、声音で続けた。


「つくづくバスケバカのマイウェイ野郎だったんだな。皆はお前を見てたのに、お前自身は周りの状況なんか全然眼中になかったんだろ?」

「え?いや…」

「誰とでも仲良くなれるけど、その関係性は広く浅くで、よっぽど気に入った相手じゃなくちゃ深入りしないしさせないもんな。こう、上手くやんわりと線引きしているというか。しかも一度嫌いになったらスパッと切り捨てるし」
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