痛々しくて痛い
まだ話が続きそうであるという事と、他の通行人の進路を微妙に邪魔するような位置に立っていたので、ちょうど目の前にあったコンビニの軒先を間借りする事にした。
「2年に進級してちょっと経った頃だったかな。放課後、教室に忘れ物を取りに行ったんだけど…」
改めて向き直った所で、陣内が先ほどの俺の呟きに対する回答を始める。
「吉田のグループが綿貫達の悪口大会やっててさ。俺が入って行ったら慌てて口をつぐんだけど、それまですげーテンションで罵詈雑言の嵐だったんだよ。心底『女ってこえーなー』と思った」
その時の情景が甦ったのか、苦笑いを浮かべながら陣内は続けた。
「そんで、その後密かに女子達の動きを観察してたら、吉田グループが綿貫達を邪険に扱ってる様子が見て取れたんだ。俺が気付いたんだから当事者達も当然その事には気付いてたわな。この前も言ったけど、過激なイジメが行われている気配はなかったよ。でも、なんつーかこう、両グループ間にはもちろん、他の女子達の間にもピリピリとしたムードが漂っていたというか、静かなバトルが繰り広げられていたというか」
「そうだったんだ…」
「そん時は、何でこんなに綿貫達を目の敵にするんだろうって思ってたんだけどさ…。さっきの発言でその思考回路が理解できたよ。あ、だからといって、彼女の意見を肯定するつもりはないからな」
「2年に進級してちょっと経った頃だったかな。放課後、教室に忘れ物を取りに行ったんだけど…」
改めて向き直った所で、陣内が先ほどの俺の呟きに対する回答を始める。
「吉田のグループが綿貫達の悪口大会やっててさ。俺が入って行ったら慌てて口をつぐんだけど、それまですげーテンションで罵詈雑言の嵐だったんだよ。心底『女ってこえーなー』と思った」
その時の情景が甦ったのか、苦笑いを浮かべながら陣内は続けた。
「そんで、その後密かに女子達の動きを観察してたら、吉田グループが綿貫達を邪険に扱ってる様子が見て取れたんだ。俺が気付いたんだから当事者達も当然その事には気付いてたわな。この前も言ったけど、過激なイジメが行われている気配はなかったよ。でも、なんつーかこう、両グループ間にはもちろん、他の女子達の間にもピリピリとしたムードが漂っていたというか、静かなバトルが繰り広げられていたというか」
「そうだったんだ…」
「そん時は、何でこんなに綿貫達を目の敵にするんだろうって思ってたんだけどさ…。さっきの発言でその思考回路が理解できたよ。あ、だからといって、彼女の意見を肯定するつもりはないからな」