痛々しくて痛い
来た道を戻って行く陣内にそう返答してしばしその後ろ姿を見送ったあと、ため息を一つ吐き、俺も再び駅への道のりを辿り始めた。


楽しい一時となるハズだったプレクラス会は、こうして最悪な物別れで終わったのだった。


なかなか寝付く事ができず、明け方にようやく深い眠りに入ってしまったせいで、翌日、起きたのは大分日が高くなってからだった。


ノソノソとベッドから抜け出し、顔を洗ったり身だしなみを整えてからケータイをチェックしてみると、陣内からのメールが届いていた。


『先に冷静になっていた星野がなだめすかして最終的には吉田も落ち着いた。クラス会の打ち合わせも何とか無事済んだ。二人から、お前に『ゴメン』と伝えておいてくれと頼まれた』という内容で、陣内にあまり負担をかけずに済んだようで、その点はひとまず胸を撫で下ろした。


と同時に、『綿貫に対しては反省の気持ちはないのか?』というモヤモヤとした気持ちも沸き起こる。


もちろん、陣内にそんな事を言っても仕方がないので『お疲れ様。謝罪の言葉は一応受け取っておく。ありがとう』とだけ返しておいた。


ひとまずは解決したとはいえ、やはり陣内はかなり精神的に疲弊しただろうし、電話で話すのが億劫だからあえてメールにしたのだろう。


だから俺もそれに倣った。
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