痛々しくて痛い
何というか、ビビッドな色合いの中にも、この上ない気品が漂っているというか…。
情熱的な赤とクールな青がタッグを組んで織り成す、絶妙なハーモニー。
「あ」
そこまで考えた所で、ふいに私はその事実に気が付く。
そうだ。
本社勤務になったらもう、このエプロンを着用する事もなくなるんだ…。
思わず切ない気持ちになりながら、お別れの時が近付いているエプロンちゃんをじっと見下す。
「…お茶するか」
しばし感慨に耽ったあと、気を取り直し、食器棚へと近付いた。
自分のカップを手に取り、棚の上に乗せられている缶を覗き込むと、一瞬迷ってからその中の一つをつまみ上げる。
個包装になっている、ドリップバッグのインスタントコーヒー。
今日はモカフレーバーを選択した。
と言っても、別に味の違いが分かっている訳ではないのだけど。
とりあえず「コーヒー風味」なら何でも美味しくいただけるタイプなので、これといってこだわりなんかないし、正直どれを飲んでも同じだったりする。
だけどまぁ、せっかく色々な種類があるのだからと、一応その日の気分で変えているのだ。
バッグをカップの上部にセットして、電気ポットのお湯を数回に分けて注ぎ入れた後、頃合いを見計らって取り外し、三角コーナーに捨てた。
情熱的な赤とクールな青がタッグを組んで織り成す、絶妙なハーモニー。
「あ」
そこまで考えた所で、ふいに私はその事実に気が付く。
そうだ。
本社勤務になったらもう、このエプロンを着用する事もなくなるんだ…。
思わず切ない気持ちになりながら、お別れの時が近付いているエプロンちゃんをじっと見下す。
「…お茶するか」
しばし感慨に耽ったあと、気を取り直し、食器棚へと近付いた。
自分のカップを手に取り、棚の上に乗せられている缶を覗き込むと、一瞬迷ってからその中の一つをつまみ上げる。
個包装になっている、ドリップバッグのインスタントコーヒー。
今日はモカフレーバーを選択した。
と言っても、別に味の違いが分かっている訳ではないのだけど。
とりあえず「コーヒー風味」なら何でも美味しくいただけるタイプなので、これといってこだわりなんかないし、正直どれを飲んでも同じだったりする。
だけどまぁ、せっかく色々な種類があるのだからと、一応その日の気分で変えているのだ。
バッグをカップの上部にセットして、電気ポットのお湯を数回に分けて注ぎ入れた後、頃合いを見計らって取り外し、三角コーナーに捨てた。