痛々しくて痛い
「……その説に全面的に同意はしかねるけど、まぁ、確かにやりがいはあったよね」


大庭さんの問い掛けにクールに答えると、絹田さんはコーヒーを一口すすった。


「それに、今日からがいよいよ本格始動なんだから。やること目白押しだぞ。麻宮君と綿貫さんにも、どんどん動いてもらうからな」

「了解です」

「は、はい。分かりました」


麻宮君に倣い、私も慌てて染谷さんに向けて返答した。


イマイチ会話に入り込めていないけれど、要所要所できちんと反応だけはしておかなければ。


だけど、皆さんがそんなてんやわんやな日々を送っていたとは思いもよらなかった。


顔合わせの会の時に、絹田さんと大庭さんは転職組であること、また、1月1日付けで間々田屋に入社し、染谷さんと共に新部署発足の準備を進めて下さっている、という説明は受けていた。


で、「部屋の中がまだ片付いていないから、今日は会議室を使用する事にした」とも。


だからあの時点ではこの部屋はきっと、かなりしっちゃかめっちゃかな状態だったのだろうと思う。


だけど最終的に、ここまで立派なオフィススペースへと造り変え、何の問題もなく本業務へと突入する事ができた。


たった1ヶ月の準備期間でそれを可能にしてしまうんだから、とても優秀な方達なんだろうな~と思う。
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