Assassins
「次はデカイ仕事なんだよなぁ?」

ルームミラー越しに、松岡が最後部の座席を見る。

…薄暗い車内に、黒装束の男が座っていた。

無表情、冷徹な瞳。

端正な顔立ちも相俟って、その冷徹さは際立っている。

「相変わらずだねぇ、イケメンさんなんだから、スマイルスマイルぅ♪」

奈美が言うが。

「無駄よ」

景子が窘めた。

「彼は笑わないわ。生粋の暗殺者は笑わない…笑う必要がないもの。暗殺者に笑顔は要らない」

…雪村 亮二は、今も暗殺者として生き続けていた。

復讐を果たし、生きる目的を完遂した亮二。

しかし、組織は彼を手放さない。

生きる意味も目的も果たして尚、空虚なままで彼は生かされ続ける。

意味も目的もなくていい。

彼がただただ、標的を殺し続ける殺人機械であれば、組織はそれで構わない。

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