誘惑したくなる上司の条件
気持ちを取り戻したり、落ち込んだり
繰り返しながら
ざわつく気持ちに蓋をした。
みんなの理想の上司。
信頼され、慕われているからこそ
みんな課長に相談できるんだ。
私は私を…見失ってはいけない。
綺麗事を頭の中のショーケースに並べたてながら
ホームセンターに扇風機を買いにいく。
昨日の夜中、熱くて結局寝れなかった私はクローゼットから扇風機をだしてみたけど、なにやらコンセントがバチバチ怪しい音をたてたもんだから…
新しいのを購入することにした。
古い扇風機は粗大ゴミに分類されるのかしら…?
何気なく扇風機のコーナーを見ていると
「果穂…?」
聞き覚えのある声がして周りを見ると、そこに私と同期の川嶋の奥さんがいた。