誘惑したくなる上司の条件

気持ちを取り戻したり、落ち込んだり

繰り返しながら

ざわつく気持ちに蓋をした。


みんなの理想の上司。

信頼され、慕われているからこそ

みんな課長に相談できるんだ。


私は私を…見失ってはいけない。


綺麗事を頭の中のショーケースに並べたてながら

ホームセンターに扇風機を買いにいく。

昨日の夜中、熱くて結局寝れなかった私はクローゼットから扇風機をだしてみたけど、なにやらコンセントがバチバチ怪しい音をたてたもんだから…

新しいのを購入することにした。

古い扇風機は粗大ゴミに分類されるのかしら…?

何気なく扇風機のコーナーを見ていると

「果穂…?」

聞き覚えのある声がして周りを見ると、そこに私と同期の川嶋の奥さんがいた。


< 62 / 186 >

この作品をシェア

pagetop