不良リーダーの懸命なる愛 〜プール編〜

「へぇ~!マリコさんの友達がこのアクアランドの支配人をやられてるんですね!!」


「そうなのよ!凄いでしょっ!?その子もアタシと一緒でオネェ仲間なんだけどね?」


「つーことは、この施設は変態野郎同士が築き上げてんのか。」



ドゴォッ!



するとマリコさんの裏拳が霧島くんの顔面に命中した…。



「痛っーー!!」


「だ、大丈夫!?霧島くん!!」


「平気よ。無駄に鼻が高いから少しくらい潰れても。フン!」



そしてなぜマリコさんが監視員をされているかというと、その友達にアクアランドのスタッフのお手伝いを頼まれたらしい。



だから今日だけスタッフとして一日働いてるみたい!




「そうだったんですね!でもいきなり居たからビックリしちゃいました!!」


「サプライズ☆マリコって呼んで頂戴!咲希が今日ここに来ることも分かったからアタシ引き受けたのよ!?」



ん?!



私が今日ここに来ることが分かったって……?



どういうこと??




するとマリコさんは“しまった!”という感じに両手で口を覆った!



その行動を見逃さなかった霧島くんはハッと何かに気がついたみたいでマリコさんに食って掛かった!



「ジジイ!さては俺がパソコンでここのホームページを検索してたときに覗き見てやがったな!!?」



え??パソコン?



何のことだろうと小首をかしげていると…。




「ちょっとリッキー!アタシは見てたんじゃなくって、見えちゃっただけのことなんだからね?!
それと!私用でお店のパソコンを勝手に使うんじゃないわよッ!!気になって“店長として”どうしても見ちゃうじゃないのよっ!!!」



と、マリコさんは“店長として”という言葉を強調して、覗き見ていたことを図らずも暴露してしまった…。

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