不要なモノは愛
一樹の優しさに頼ることはあった。それを甘えているというのかな。そうだったら、無意識に甘えていたのかも。


「で、何で俺から逃げようとするわけ?」


「え?逃げようとなんて…だって、何も話すことがないから、何で一緒にご飯を食べようとするのか分からないです。だから、帰ります」


「分からないか…小夏のことをもっと知りたいと思っているからだよ。だから、話をしよう。少し先に行った店で食べるから、そんなに遅くならないし、ちゃんと家まで送るよ。ほら、行こう」


いつまでもここに立ち止まって、押し問答していても、らちが明かない。それに、松野さんは、諦める気がなさそうだ。

私が折れるしかないの?

意味が分からないけど、一緒にご飯を食べて、したくもない話をしなければいけない?

全然納得行かないけど、止まっていては、無駄な時間だけが過ぎていくだけ。腹を括るか…。


「分かりました、行きます。だけど、一樹も一緒でいいですか?」
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