不要なモノは愛
「小夏と何を話すのですか?」


「高宮には関係ないと思うよ。俺が小夏と話をしたいだけだから。ほら、行こう」


松野さんは、私の肩を抱き、止まっていた足を進めようとする。

え?

行こうと言われても、行きたくない。視線を一樹に向けた。一瞬唖然としていた一樹が私を引き戻そうと手を伸ばす。私もそっちに手を伸ばすが、松野さんの手がそれを阻止する。

何でよ…。


「行きません。私は、家に帰ります」


「松野さん、勝手に小夏を連れて行かないでくださいよ」


私は、肩に置かれた手を振り払って、一樹の方へと体を寄せた。一樹が私の腕を掴む。

松野さんは、眉間にしわを寄せて、私と一樹を見据えた。


「そうやって、また甘やかすのか?小夏はいつも頼っているのか?」


「甘えてなんて…」


頼ることはあるけど、いつも甘えてはいない。一樹は、優しいけど、ちゃんと自分で出来ることはしている。

でも、他人から甘えていると指摘されたのは、初めてのことで、少し動揺した。
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