みんなの冷蔵庫(仮)2
女の子会議
私は手ぶら、野崎さんは来た時に持っていた紙袋を持ち、二人で夜道を歩く。

普段使用人が出入りする時に使うという、屋敷の裏側にある小さな門をくぐり、少し歩くと広い道路に出た。

車の通りも多く、街灯や営業中のお店の明かりが眩しい中、野崎さんは私の少し前をずんずん歩く。

興奮してて深く考えらんなくて、とにかく逃げ出したい一心で出てきてしまったけど……

だんだん冷静になってきて、私とんでもない事しちゃったんじゃないかと後悔し始めた頃、野崎さんが立ち止まって振り返った。


< 12 / 354 >

この作品をシェア

pagetop