みんなの冷蔵庫(仮)2
本当だ。

俺が出す光と全然違う。

色も密度も量も。
目に見えないその圧倒的なパワーも。全てがシオくんの方が上だとはっきり分かる。

シオくんが俺の光を見て馬鹿にしたように笑った意味が、嫌でもわかった。


「ピンク色の光」という点以外の共通点が見当たらない。


「悪いな」


金髪男が横目でキョンキョンを見てそう言ったかと思うと――

三人は光に包まれ、一瞬にして消えた。

キョンキョンが悔しそうに壁を殴り、くららちゃんはその場にうずくまって泣き出した。

俺は……くららちゃんに触れたいのに、そうすることで余計傷付けてしまうような気がして、近寄ることすらできなかった。


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