黄昏を往く君は


 ふいに冷たい水底から、頭をもたげるものがあった。

 そいつはいつも私の中にあり、私を構成する一部だった。
 そいつはいつも私を裏切りはしなかった。
 その私を人たらしめている部分が、囁く。

 はたして、それで――。



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