黄昏を往く君は


 ――夢を見た。

 温かく、幸せで、私は満ち足りることができるだろうと思えた。
 私は思うがままに笑えて、思うがままに愛し合えて――。
 沈んでいくように気持ちよく、堕ちていくように安らかで――。
 なにも恐れずに、なにも怯えずに、醜悪なものはなく――。

 ひどく幸せで、生ぬるい夢。


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