最強ヤンキーとおてんば美少女
「あの2人、よくも飽きずに毎日争ってるわよね」



「まあ、姫歌ちゃんにはなんで争ってるかわからないみたいだけどね」



「どうせ、2人の間に火花が…とかなんとか思ってるのよ、絶対」



「え?なんか言った?」



「いいえ。なにも」



なにか言ったような気がしたんだけどなぁ…



「あらあら、職員室の近くは静かにって言われなかったかしら?」



透き通った綺麗な声



その声がした方に振り向くとーー



「きれー…」



スラッと伸びた足にふわふわの髪、ぱっちり二重



そこには今まで見たことのない綺麗な女の人がいた



「全く、いつまでも騒がしいのね、蓮」



「こいつらがうるさいだけだ」



「ちょ、ちょっと蓮…この綺麗な女の人知り合い?」



「え?姫歌ちゃん、この人のこと知らないの?」



「うん」



「まじ?」



「あんなに有名な人なのに…」



「さすが姫歌ちゃん」



「なんなのよ?みんなして」



「姫歌って…もしかして、中島姫歌ちゃん?」



ふてくされてると美人さんが私の名前を呼んだ



「私の名前知ってるんですか?」



「ええ、もちろん」



「こんな美人さんに名前知ってもらえてるなんて感動…!」



「姫歌…」

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