最強ヤンキーとおてんば美少女
「なんでだよ?」



「だって、喧嘩ばっかしてるし…」



「それはそうだけどなぁ…俺だってやる時はやるんだよ」



「はあ…私だけバカって絶望…」



「バカな姫歌も好きだよ」



「ちょ…!矢島!そう言う事こんなとこで言わないでよ!」



「なんで?いいじゃん」



良くないし…



ヒソヒソーー



「ねえ、あの子って球技大会の時に倒れて蓮くんに運ばれた子じゃない…?」



「本当だ…あの蓮くんにお姫様抱っこされるなんてズルい…」



「でも、可愛いから仕方がないよ…」



「そうだよね…」



ん?お姫様抱っこ?



蓮が私に…?



「ちょっと蓮」



「なんだよ」



「私が倒れた時、どうやって運んだ?」



「どうやってって…横抱きにしてだけど?」



「はぁ〜さっきから見られてはコソコソ話されてたのはこれか…さっきの話し声で確信した…」



「なんのことだよ?」



「蓮がお姫様抱っこで私を保健室まで運んだからあの時のあの子だってみんな言ってるの!これでまた標的にされるわ…」



「なにかあったら俺が姫歌を守ってやるよ」



「おい、矢島…姫歌を守るのは俺だ」



「姫歌はお前のものじゃないだろ?蓮」



な、なんか2人の間に火花が…

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