最強ヤンキーとおてんば美少女
それ理由になってな…



「あ?」



「わかった!わかりましたからそんな恐ろしい目で見ないでよ!」



「早くしろ」



………………



「れ…蓮…くん…」



「"くん"いらない」



「れ、蓮…」



「よくできました」



む、ムカつく〜



その整った顔で柔らかく笑うもんだからドキってしちゃうじゃない…



ってなに言ってんの私!!



こんなやつにドキドキするなんてありえない…



奏くんならまだしも…



「姫歌」



「な、なに…?」



いきなり名前を呼ばれて驚く私



「あの時の女の子がお前ってわかった以上は姫歌、お前は俺の女だ」



「なに言ってんのよ!私はあんたのことなんて好きにならない!このブレスレットだって返すから」



「上等だ。1年…1年で俺がお前のこと落とせなかったら婚約取り消しにする」



「絶対好きにならないから」



「覚悟しとけよ?絶対俺のものにしてみせるから」



そう言って蓮は去っていった



「あ〜あ〜姫歌ちゃん、蓮を本気にさせちゃったね」



「え…?冗談でしょ?」



「なわけないじゃん。本気になった蓮は誰にも止められないよ?」



にっこりと笑って奏くんも蓮の後を追っていった



"地獄のはじまり"今の私の表情に相応しい言葉だった

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