零姫
「あんた、名前は?」

「佐久良。」

「さくらっていうのか?苗字は?」

ああ、注文が多い人だな。

「佐久良 零亜です。それより、龍宮寺さんは有名人かなにか何ですか?」

「龍宮寺財閥って言えば、わかるか?」

龍宮寺財閥といえば、世界的にも有名な財閥の1つだ。
昨日も、ニュースでしていた。

「俺は、龍宮寺財閥の次期社長だ。零亜は友達とそういう話はしないのか?」

友達...

「私に友達なんていません。必要ありません。」

「過去に、なんかあったのか?両親は心配しないのかよ。」

「過去になにかあったわけでもないです。それに、私に親なんていません。」

すると、ごめん。と、龍宮寺さんは謝って来た。

「立ち言ったこと聞いたな。」

もしかすると、私に親がいないこと?

「別にいいですよ。誰かに話すのは初めてでしたけど。きっと、あの人達は裕福に暮らしてますよ。」

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