零姫
「うん。驚かないでね?実は昨日佐久良さんを助けたのを、ほかの族に見られてて...だから、危険から守る為に、俺達と行動してもらいたい。」

???
よくわからない。

「まあ一般的にね~、族に女の子は入れないんだけど~、華って呼ばれる女の子専用の位にサクラちゃんが座るんだよ~。」

華...
そこにいないと危険...

「拒否、してもいいですか?」

会長に聞くと、笑顔+即答で、却下された。
ついでに、もうこれは決定だし、先輩命令だから。

「よし、颯斗あれを持って来て。」

会長に声をかけられた高槻先輩は、サッと立ち上がって真っ白な紙とボールペンを私にもってきた。

「そこ、どこでもいいからサインして。」

「...高槻先輩、これ、なんですか?」

すると、少し考えてから、

「契約書みたいなもの。」

と、言った。



名前を書き終わると、芳崎先輩が自分の手にとった。

「あ、サクラって苗字だったんだ。レイアちゃん、これからよろしくね~」

「じゃあ佐久良さん、放課後にまた来てくれる?」

「遅くならないならいいですよ。」
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