0の可能性
ソファから立ち上がってゆかりをまじまじと見る。
「何でしょうか…」
小野先輩の手前、ヒヤヒヤしながら言葉を選んで話すゆかり。
「いや、何でもないよ」
こんな人、前に一度会ったことがあっただろうか?どうにもこうにも思い当たる節がないので小野先輩に聞いてみると…
「次のあなたの上司よ!!九条 諒陽さん!!!!朝言っておいたわよね?」
次の上司!?この人が!?!?
言ってない言ってない!!聞いてない聞いてない!!私が聞いたのはパーフェクトマンってことだけよ!!
「君が第二秘書?、明日から宜しくね」
差し出された手を力無く握って「宜しくお願いします」と返すゆかりを見て、九条さんはまたクスクスと笑っていた。