0の可能性

「で、これどこに向かっているんですか?」

話をしながらsweetheartからだいぶ歩いた気がする。

2回目の同じ質問に、諒陽はハタリと立ち止まった。体の向きを進行方向からゆかりの方へと振り返り“ここだよ”と言って店の方を指さした。

「flower shop?」

「yep」

いや、普通に日本語でいいんだけど。

「九条さん、記念日何ですか?」

「記念日じゃなくても花は買えるんだよ?」とまた笑われた。
言われて見ればそりゃそうか、て感じだ。

諒陽の言葉で、諒陽は特別なにか無くても花を買いに行くことがわかったし、花が好きなんだと思った。

店の中に入ると、 爽やかで優しいけど、どこかフレッシュで若い花々を想像させる花屋の香りが充満していた。

生花はもちろん、とってもおしゃれな造花、お花モチーフの雑貨、ガーデニング雑貨がたくさんある。

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